ブロック構造・括弧の種類
- 解説
- 1. ブロック構造
- 2. ブロックの入れ子
- 3. 括弧の種類
解説
1. ブロック構造
「FirstStep.java」について、1行目はパッケージ宣言だということがわかりました。残りの部分を波括弧「{ ~ }」に注目して見てみましょう。
まず、VSCode上で、3行目の最後にある波括弧「{」のすぐ後ろをクリックしてみてください。すると、その波括弧に四角い枠が付くと同時に、7行目の波括弧閉じ「}」も同様に枠が付きましたね。VSCodeでは、対応する括弧をこのようにわかりやすく表示してくれます。

この対応する波括弧の間を「ブロック」と言い、プログラムのひと塊を示しています。先頭のパッケージ宣言など以外のプログラムは、すべて何らかのブロックの中に書く必要があります。
2. ブロックの入れ子
3行目~7行目のブロックの中に、さらに4行目~6行目のブロックがあります。このような構造を「入れ子」と呼びます。
ブロックには様々な種類があり、目的に応じて何重にも入れ子となることがありますが、誤った位置に閉じ括弧を設定してしまうと、この入れ子の構造が崩れてしまうことがあります。
波括弧の開始~終了の対応を確認することで、今書いているプログラムコードはどのブロックの中に居るのか、常に把握できるようにしましょう。
各ブロックの役割は今後学習していきますが、「FirstStep.java」の今の状態は、2つのブロックが入れ子になっていて、内側のブロック内に「Hello!」を出力するプログラムが書いてある、という構造であることを認識しておきましょう。

3. 括弧の種類
Javaプログラムでは、他にもいくつかの括弧が使われます。呼び方はいくつか存在しますが、このテキストでは下表のように呼びますので、その使われ方と併せて一覧化しておきます。
使われ方は今後学習していきますが、必ず開始~終了が対応するということだけはしっかり覚えておきましょう。
括弧の呼び方
括弧 | 呼び方 | 使われ方(参考) |
---|---|---|
{ } | 波括弧 なみかっこ | クラス・メソッドなどの定義においてブロックを形成します。 |
( ) | 丸括弧 まるかっこ | メソッドの定義・呼出において引数を括ります。 また、通常の算術と同様に、式のグルーピングに使用します。 |
[ ] | 角括弧 かくかっこ | 配列の定義・代入・参照において要素数や添え字を括ります。 |
< > | 山括弧 やまかっこ | 総称型において型パラメータを括ります。 |
問題
確認問題
確認問題1
この中でブロック構造や括弧の説明として正しくないものはどれか?