型とは
- 解説
- 1. 学習の準備
- 2. 型とは
- 3. 型の命名規則
- 4. 型の分類
解説
1. 学習の準備
「型と変数について学ぶ前に > 1. 学習の準備」を参考に、下表のとおり学習用のクラスを作成して、その中にmainメソッドを作っておきましょう。
ファイル名 | Types.java |
パッケージ名(格納フォルダー) | net.digskill |
クラス名 | Types |
2. 型とは
「型と変数について学ぶ前に」で少し学習した通り、型(かた)とは、そのデータがどのような形式であり、どのように扱えばよいかをコンピューターに伝える仕組みです。
プログラム学習の初期においてよく使う型には、下表のようなものがあります。
表すデータ | 型名 | 読み方・呼ばれ方 | データの例 |
---|---|---|---|
文字 | char | チャー型・文字型・キャラクター型 | 'あ' |
文字列 | String | ストリング型・文字列型 | "あいうえお" |
整数 | int | イント型・整数型・インテジャー型 | 123 |
小数 | double | ダブル型・倍精度浮動小数点数型 | 3.14 |
論理値 | boolean | ブーリアン型・論理値型・ブール型 | true |
3. 型の命名規則
前述の「型の例」を見ると、「String型」は大文字で始まり、それ以外は小文字で始まっていますが、この違いは型の種類によるものです。
実は、「String」というのはクラス名であり、基礎知識のページで学んだ通り「クラス名は単語の先頭をすべて大文字にする」という規則に従って命名されているのです。
大文字小文字の違いには意味があるということを覚えておきましょう。
4. 型の分類
小文字で始まる型を基本型と呼びます。基本型はデータそのものだけが入る型です。
例えばchar型は文字を1つだけ入れられる型で、それ以外の機能や役割は何もありません。ただ、「'あ'」という文字が入っているだけです。
それに対し、クラスであるために大文字で始まる型をクラス型と呼びます。基礎知識で学習したとおり、クラスはメソッドなどを持つプログラムコードの塊でしたね。クラスではメソッド以外にも変数をブロックの中に保持することができます。
例えばString型の「"あいうえお"」という文字列は、Stringクラスの中で「'あ'」「'い'」「'う'」「'え'」「'お'」という複数のchar型(と同等のデータ)を管理しています。さらに、「何文字持っていますか?」という質問に答えるメソッドなども持っているのです。
String型はクラス型であるため、基本型に比べて学ぶべきことが多いです。しかし、学習の初期でも文字列の操作は頻繁に使用しますので、今は「文字列の入れ物」として使うことに慣れてしまいましょう。