変数とは
目次
- 解説
- 1. 学習の準備
- 2. 変数とは
- 3. 変数を作る場所
解説
1. 学習の準備
「型と変数について学ぶ前に > 1. 学習の準備」を参考に、下表のとおり学習用のクラスを作成して、その中にmainメソッドを作っておきましょう。
ファイル名 | Variables.java |
パッケージ名(格納フォルダー) | net.digskill |
クラス名 | Variables |
2. 変数とは
「型と変数について学ぶ前に」で少し学習した通り、変数(へんすう)とは、データを入れておくための器です。
変数を使用すると下表のようなメリットがあります。
メリット | 主な効果 |
---|---|
データに名前を付けられる | ・データの中身を知らなくても使える |
データを表現する際の記号(ダブルクォーテーションなど)を多用しなくて済む | ・プログラムコードが煩雑にならない |
異なる型のデータを同じように扱うことができるようになる | ・データの受け渡しが容易になる |
代入時に型チェックができる | ・データ形式誤りによるエラーを防げる |
3. 変数を作る場所
「1. 学習の準備」で作成した「Variables.java」ファイル全体を次のサンプルコードのように変更してください。
package net.digskill;
import net.digskill.utility.Logger;
public class Variables {
public static void main(String[] args) {
String mainMethodVariable = "これはメインメソッドの変数です。";
practiceScope();
}
static void practiceScope() {
String methodVariable = "これは変数です。";
Logger.out(methodVariable);
// Logger.out(mainMethodVariable); // コメントを外すとエラー
}
}
変数は作ったブロックの中だけで有効となりますので、14行目はコメントを外すとエラーとなります。これを変数のスコープと言います。
今後、スコープを跨ぐメソッド間でデータを受け渡す方法(引数・戻り値)や、クラスのブロックに変数を作成する方法(クラス変数・インスタンス変数)について学習しますので、それまでは使うメソッド内で変数を作成するようにしましょう。
このようなあるメソッド内のみで有効な変数をローカル変数と呼びます。