プロジェクトの作成
目次
- 解説
- 1. 準備
- 2. プロジェクトの作成
- 3. プロジェクト構成
本コースでは、Javaのフレームワークの中でも特に人気が高いSpring Bootを使用します。
フレームワークとは
フレームワークとは、WEBアプリの実装に欠かせない一般的な機能と、その使用ルールが定義されたWEBアプリの骨組みのことです。フレームワークを使用することで、基本的な処理はフレームワークが用意してくれているクラスに任せ、独自の機能の開発に専念することができます。また、学習コストはかかりますが、それぞれのフレームワークによって定義されているルール通りに実装しなくてはいけないので、アプリケーションの一定の品質を担保することができます。
では、さっそくプロジェクトを作成しましょう。SpringBootプロジェクトを作成する方法はいくつかありますが、今回はVSCodeから作成します。まずは、プロジェクトの作成・実行に必要な拡張機能をVSCodeにインストールしましょう。
手順1
(1) | VSCodeを起動し、サイドメニューの「拡張機能」をクリックしてください。 |
(2) | 検索バーに「spring」と入力し、検索候補に出てきた「Spring Boot Extension Pack」を選択してください。 |
(3) | 画面中央の「インストール」ボタンをクリックし、拡張機能をインストールしてください。 |
※「Spring Boot Extension Pack」をインストールすると、Spring Bootアプリを開発するために必要な拡張機能をまとめてインストールすることができます。
(4) | 今度は検索バーに「lombok」と入力し、検索候補に出てきた「Lombok Annotations Support for VS Code」を選択してください。 |
(5) | 画面中央の「インストール」ボタンをクリックし、拡張機能をインストールしてください。 |
上の手順でインストールした「Spring Initializr」の機能で、プロジェクトを作成します。
手順2
(1) | デスクトップ上の「digskill」フォルダーの中に「workspace_java_springboot」フォルダーを作成してください。 |
(2) | VSCodeのサイドメニューの「管理」(歯車のアイコン)をクリックして、「コマンドパレット...」を選択してください。 |
(3) | 検索バーに「spring」と入力し、「Spring Initializr: Create a Gradle Project...」を選択してください。 |
(4) | Spring Bootのバージョンを指定します。最新の「3.x.x」を選択してください。 |
※「SNAPSHOT」や「M1」「RC1」等がついているバージョンは選択しないでください。
(5) | 使用する言語を指定します。「Java」を選択してください。 |
(6) | Group Id(パッケージ名)を設定します。「net.digskill」と入力してください。 |
(7) | Artifact Id(プロジェクト名)を設定します。「tweet_spring」と入力してください。 |
(8) | packaging typeを指定します。「Jar」を選択してください。 |
(9) | Java versionを指定します。「21」を選択してください。 |
(10) | dependencies(依存関係)を設定します。下記の七つの依存関係を選択してください。 |
1. | Spring Boot DevTools |
2. | Spring Web |
3. | Spring Security |
4. | Spring Data JPA |
5. | PostgreSQL Driver |
6. | Thymeleaf |
7. | Lombok |
(11) | プロジェクトの作成先を選択します。「デスクトップ」 > 「digskill」 > 「workspace_java_springboot」フォルダーを選択してください。 |
(12) | VSCodeの右下に通知が表示されるので「Open」をクリックし、プロジェクトを開いてください。 |
※通知が表示されなかった場合は自分でプロジェクトを開いてください。
(13) | プロジェクトを開いた時にセキュリティに関する警告ダイアログが表示された場合は、そのまま「アクセスを許可する」をクリックしてください。 |
作成されたプロジェクトの構成を確認してみましょう。
アプリケーション作成時にメインで触ることになるフォルダー・ファイルは以下の通りです。
src/main/java | MVCにおけるModelやControllerとなるJavaファイルを配置します。 |
TweetSpringApplication.java | アプリケーションのエントリーポイント(一番最初に実行される箇所)となるファイルです。 |
src/main/resources/static | CSSやJavaScriptなどの静的ファイルを配置するフォルダーです。 |
src/main/resources/templates | MVCにおけるViewとなるhtmlファイルを配置するフォルダーです。 |
application.properties | アプリケーションの設定を記述するファイルです。 |
build.gradle | プラグインや依存関係などのビルド情報を記述するファイルです。 |
まだDBの準備を行っていないため、このまま起動するとエラーが起きてしまいます。「build.gradle」ファイルを修正しましょう。
手順3
(1) | 下記のコードを参考に、「build.gradle」の該当するコードをコメントアウトしてください。 |
(2) | ファイルを保存後、「build.gradle」内で右クリックして、「Reload Projects」を実行し、依存関係の変更をプロジェクトに反映させてください。 |
dependencies {
// implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-data-jpa'
implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-security'
~~省略~~
}