メソッド(概要)
目次
- 解説
- 1. メソッドとは
- 2. メソッド宣言
解説
1. メソッドとは
「FirstStep.php」について、今度は内側のブロックに注目して見てみましょう。
<?php
// プログラムの実行箇所
FirstStep::main();
// プログラムの定義
class FirstStep
{
public static function main()
{
// 処理
echo 'Hello!';
}
}
この9行目から12行目までのブロックをメソッドと言い、クラスの中で実際に行いたい処理を書き込むブロックです。
メソッドはクラス内に複数作ることができ、お互いに呼び出して相手のブロック内の処理を実行させることができます。このクラスとメソッドの仕組みによって、膨大な量の処理を整理・連携させることができるのです。
なお、クラス内にメソッドを実装しただけではプログラムは実行されず、実行したい処理を明示的に呼び出す必要があります。このクラスでは3行目でFirstStepクラスのmainメソッドを呼び出す処理を記述しており、今後このmainメソッドをすべての処理の入り口とします。これを「エントリーポイント」といいます。
2. メソッド宣言
クラスと同様に、メソッド宣言部である8行目について、名称と意味・役割を下表にまとめました。今後学習する単語も出てきますので、ここはすべて理解する必要はありません。
部分 | 名称 | 意味・役割 |
---|---|---|
( ~ ) | 丸括弧 | 丸括弧の中身がひとつのグループであることを示します。 それと同時に後に続くブロック(およびこの宣言自体)が 「メソッド」という構造であることも示しています。 |
main | 識別子 | このメソッドに付けた名前です。 自由に命名できますが、ここではメソッド名となるため 先頭は小文字、以降の各単語の先頭を大文字とする 命名規則に従います。 |
function | キーワード | 後に続くブロック(およびこの宣言自体)が「関数」という構造であることを示します。 |
static | static修飾子 | このアプリケーションを起動した後、インスタンス化 という準備を行わなくとも、このメソッドを直接 呼び出せる、ということを示しています。 |
public | アクセス修飾子 | このメソッドの存在を隠さず、 他のクラスから参照できるということを示します。 |
※メソッド構造(引数)、static修飾子およびアクセス修飾子の詳細は今後学習します。