式と演算子
目次
- 解説
- 1. 学習の準備
- 2. 式と演算子
解説
1. 学習の準備
下表のとおり学習用のクラスを作成して、その中にmainメソッドを作っておきましょう。
ファイル名 | Expression.php |
クラス名 | Expression |
2. 式と演算子
PHPにおいて式(しき)とは、下表のように通常の計算式以外のことも示します。また、式の中で使用する「+」や「-」などの記号を演算子(えんざんし)と言います。演算とは、コンピューターの世界で計算などの処理を行うことです。
式の種類 | 概要 |
---|---|
計算式 | ・算術演算子(+、- など)を使用した四則演算を行う ・式は計算結果を返す 【例】5 + 4 - 3 * 2 / 1 |
文字列結合式 | ・文字列結合演算子(.)を使用した文字列結合を行う ・式は文字列の結合結果を返す 【例】'こんにちは' . 'こんばんは' . 'おはようございます!' |
加減算式 | ・単項演算子(++、--)を使用した加算・減算を行う ・前に単項演算子を置いた場合には加算・減算後の値を返す ・後に置いた場合には現在の値を返した後に加算・演算を行う 【例】someVariable++; |
条件式 | ・比較演算子(==、> など)を使用した比較を行う ・式は論理値型の比較結果を返す 【例】someVariable == 3 |
メソッド呼出 | ・メソッドの呼出を行う ・メソッドに戻り値がある場合は結果を返す 【例】Logger::echo(1 + 2); |
クラス実体化 | ・コンストラクタを呼びクラスの実体化(インスタンス化)を行う ・そのクラスのインスタンスを返す 【例】new stdClass() |
代入式 | ・代入演算子(=、+= など)を使用した変数や定数への代入を行う ・右辺には値(リテラル)以外に結果を返す式も指定できる ・式は結果を返さない 【例】someVariable = 1 + 2; |
条件式、メソッド呼出、クラス実体化については今後学習しますので、ここでは算術・文字列結合・代入・単項の各演算子を用いた式について詳しく学びます。