変数とは
目次
- 解説
- 1. 学習の準備
- 2. 変数とは
- 3. 変数を作る場所
解説
1. 学習の準備
「型と変数について学ぶ前に > 1. 学習の準備」を参考に、下表のとおり学習用のクラスを作成して、その中にmainメソッドを作っておきましょう。
ファイル名 | Variables.php |
クラス名 | Variables |
2. 変数とは
「型と変数について学ぶ前に」で少し学習した通り、変数(へんすう)とは、データを入れておくための器です。
変数を使用すると下表のようなメリットがあります。
メリット | 主な効果 |
---|---|
データに名前を付けられる | ・データの中身を知らなくても使える |
データを表現する際の記号(シングルクォーテーションなど)を多用しなくて済む | ・プログラムコードが煩雑にならない |
異なる型のデータを同じように扱うことができるようになる | ・データの受け渡しが容易になる |
代入時に型チェックができる(型宣言をおこなった場合) | ・データ形式誤りによるエラーを防げる |
3. 変数を作る場所
「1. 学習の準備」で作成した「Variables.php」ファイル全体を次のサンプルコードのように変更し、ブラウザから「http://localhost/php_basic/Variables.php」を確認しましょう。
<?php
include './utility/Logger.php';
// プログラムの実行箇所(エントリーポイント)
Variables::main();
// プログラムの定義
class Variables {
static function main() {
$mainMethodVariable = 'これはメインメソッドの変数です。';
self::practiceScope();
}
static function practiceScope() {
$methodVariable = 'これは変数です。';
Logger::echo($methodVariable);
// Logger::echo($mainMethodVariable); // コメントを外すとエラー
}
}
変数は作ったブロックの中だけで有効となりますので、18行目はコメントを外すとエラーとなります。これを変数のスコープと言います。
今後、スコープを跨ぐメソッド間でデータを受け渡す方法(引数・戻り値)や、クラスのブロックに変数を作成する方法(クラス変数・インスタンス変数)について学習しますので、それまでは使うメソッド内で変数を作成するようにしましょう。
このようなあるメソッド内のみで有効な変数をローカル変数と呼びます。