データベースを作成しよう
- 解説
- 1. データベースの作成
- 2. SQLの書き方
- 3. コメントの書き方
- 4. データベースの削除
解説
1. データベースの作成
このコースで学習するSQLは、データベースを操作するためのデータベース言語です。まずは学習で使用するデータベースを新しく作成していきましょう。
手順1
(1) | 『DBの起動・停止手順』を参考にPostgreSQLを起動し、pgAdminにログインしてください。 |
(2) | サイドメニューの「Servers」を展開し、「local」>「データベース」を展開してください。 |
(3) | 「データベース」内の「postgres」を右クリックし、「クエリツール」をクリックしてください。画面中央に「クエリエディタ」画面が開かれます。 |
「クエリエディタ」画面では、データベースを操作する命令をSQLで記述することができます。
クエリとは
クエリとは、データベースを操作する命令のことです。SQLで記述されたクエリを実行することで、データベースの作成やデータの登録・更新など、様々な操作をおこなえます。
SQL | データベースを操作するための言語 |
クエリ | SQLで記述された命令、または命令文 |
クエリエディタにデータベースを作成するクエリを記述し、実行してみましょう。
データベースを作成するには、「CREATE DATABASE」に続けて、データベース名を記述します。
構文:データベースを作成する
CREATE DATABASE データベース名;
手順2
(1) | pgAdminのクエリエディタに、下記クエリを入力してください。 |
CREATE DATABASE lesson;
(2) | 画面上部のツールバーから、実行ボタンをクリックしてください。 |
(3) | 画面下側の「メッセージ」ウインドウには、クエリの実行結果が表示されます。手順の操作が成功していることを確認してください。 |
(4) | サイドメニューの「データベース」を右クリックし、「再読み込み...」をクリックしてください。先ほど作成した「lesson」という名前のデータベースが新たに追加されます。 |
クエリを実行したことで、新しく「lesson」という名前のデータベースを作成することができました。
2. SQLの書き方
上の手順で実行した、データベースを作成するクエリを例に、SQLの書き方を確認しましょう。
CREATE DATABASE lesson;
キーワードは大文字で記述する
「CREATE」や「DATABASE」など、データベースを操作するキーワードとなる単語は、大文字で記述し、データベース名などの任意で記述する文字は小文字で記述しましょう。
クエリをすべて小文字で記述しても実行することは可能ですが、大文字と小文字を一定のルールで使い分けることで、コードの見通しが良くなります。
文末は「;(セミコロン)」を記述する
クエリの最後は「;(セミコロン)」を記述しましょう。
セミコロンを記述することで、「どこまでが命令の区切りか」を明示することができます。また、セミコロンでクエリを区切ることで、複数のクエリを同時に実行することができます。
3. コメントの書き方
SQLでコメントを記述する場合は、「--(ハイフン2つ)」を記述します。「--」から行末まではコメントとして扱われるため、実行されません。
ハイフン2つによるコメントは、その行のみに適用されます。複数行をコメントとしたい場合は「/*(スラッシュ + アスタリスク)」と「*/」で囲みます。
構文:コメント
一行コメント
-- 一行コメント
複数行コメント
/* 複数行コメント */
例)コメントの書き方
-- データベースを作成するには、「CREATE DATABASE」を使います。
CREATE DATABASE example_db;
/*
スラッシュとアスタリスクによるコメントは、
複数行をコメント化することができます。
*/
4. データベースの削除
サイドメニューの「データベース」一覧に表示されている「sample」は、デフォルトで用意されている空っぽのデータベースです。「sample」を削除し、データベースの削除を体験してみましょう。
データベースを削除するには、「DROP DATABASE」に続けて、削除の対象となるデータベース名を記述します。
構文:データベースを削除する
DROP DATABASE データベース名;
手順3
(1) | サイドメニューの「データベース」>「sample」を右クリックし、「データベースへの接続を切断...」を実行してください。 ※項目が見当たらない場合は、もう一度右クリックしてください。 |
(2) | クエリエディタに入力されているクエリをすべて削除し、新たに下記クエリを入力してください。 |
DROP DATABASE sample;
(3) | 画面上部のツールバーから実行ボタンをクリックし、画面下側の「メッセージ」ウインドウから、手順の操作が成功していることを確認してください。 ※「ERROR」が表示された場合は手順3を最初からやり直してください。 |
(4) | サイドメニューの「データベース」を右クリックし、「再読み込み...」をクリックしてください。データベース一覧から「sample」が削除されます。 |
クエリを実行したことで、「sample」データベースを削除することができました。
なお、pgAdminの機能を使ってデータベースを削除する場合は、サイドメニューの「データベース」一覧から削除したいデータベースを右クリックし、「削除」を選択します。
pgAdminは、本来SQLで実行するデータベースの操作を、視覚的に行うことができる便利なツールですが、このコースでは学習のため、SQLを用いたデータベースの操作方法を中心に解説していきます。
サイドメニューの「データベース」一覧に表示されている「postgres」という名前のデータベースは、PostgreSQLを利用するのに必要なデータベースです。通常、「postgres」データベースは削除できない設定となっています。