データベースの仕組み
- 解説
- 1. データベースの基礎知識
- 2. テーブルの構造
解説
1. データベースの基礎知識
前のページでは SQL(データベース言語)で命令を発行し、学習用の「lesson」データベースを作成することができました。まずはデータベースの仕組みと用語を確認しておきましょう。
リレーショナル・データベース(RDB)とは
データベースはデータを管理するための仕組みのことです。データベースの種類によって、どのようにデータを管理するかは様々ですが、表のような形式でデータを管理するデータベースがもっとも一般的です。
表のイメージ
上図のような表のことを「テーブル」といいます。テーブル形式でデータを管理するデータベースのことを、リレーショナル・データベース(Relational Database, RDB)といいます。
※relational は 「関係のある」という意味です。RDBは複数のテーブルが関係しあうデータベースです。
データベース管理システム(DBMS)とは
前のページでも体験しましたが、データベースを作成したり、データの登録や更新するといった処理は、データベース管理システム(Database Management System, DBMS)がおこないます。DBMSはSQLの命令内容を理解し、データベースを操作します。
データベース操作の流れ
(1) | SQLで記述した命令(クエリ)をDBMSに発行する |
(2) | DBMSがSQLの内容を理解し、データベースを操作する |
DBMSには無料で使えるものから有償のものまで、様々な種類がありますが、「PostgreSQL」「MySQL」「Oracle Database」などが有名です。
DBMSの中でも、RDB(テーブル形式のデータベース)を管理するシステムのことを、RDBMS(Relational Database Management System)といいます。このコースで扱うPostgreSQLも、RDBMSのひとつです。
DB, RDB, DBMS, RDBMS など… エンジニアの世界では、単語の頭文字をつなげた略語が多く使われます。略語の意味は、文章や会話で触れていくうちに徐々に身についていくので、まずは全体像をイメージできるようにしていきましょう!
2. テーブルの構造
このコースで扱うPostgreSQLは、データをテーブルで管理します。テーブルは、例えば商品データなどの、「データを管理するための表」のようなものです。
テーブルは下図のような構造でデータを管理しています。
例)商品テーブル
カラムとは
テーブルの列のことを、カラムといいます。また、「name」や「price」など、列の名前をカラム名といいます。
レコードとは
テーブルの行のことを、レコードといいます。1行で1件分のデータを表します。
レコードは、テーブルにデータを登録するたびに増えていきます。
テーブルの用語として、「カラム」「レコード」は以降のページでたびたび登場するので、意味をしっかり押さえておきましょう!
問題
確認問題
確認問題1
空欄( )に入る適切な語句を選択してください。
データベース(DB)には様々な種類があるが、テーブル形式でデータを管理するDBのことを、( 1 )(RDB)という。
データベースを管理するシステムのことを( 2 )(Database Management System)といい、( 1 )を管理する( 2 ) のことを( 3 )という。
確認問題2
空欄( )に入る適切な語句を選択してください。
リレーショナル・データベースは、データをテーブル形式で管理します。
テーブルの列のことを( 1 )といい、列の名前のことを( 2 )といいます。テーブルの行のことを( 3 )といい、1行で1件分のデータを表しています。